あかねこ研究所です。
メダカの稚魚が死んでしまう場合、餌不足が原因になるということはよく知られています。
人間の赤ちゃんと同じで、3時間おきとかにミルクを欲しがるのと同じですね。
しかしお勤めなどで忙しいと、なかなかこまめに餌を与えられないですよね。
そんな時にゾウリムシはとても役に立ちます。
ゾウリムシは人口餌と違い、活きた餌なので多少多めに与えても水を腐敗させません。
ゾウリムシは増やすのも簡単ですので、半永久的にしかもほぼ無料で培養することができます。
ゾウリムシにも餌が必要ですが、毎日出る米のとぎ汁を使えばタダです!
あかねこがやっているゾウリムシの増やし方をご紹介いたします。
用意するもの
2.きれいに洗ったペットボトル
3.米のとぎ汁
これ3つだけでええんか~。
簡単だにょ。
米のとぎ汁について
米のとぎ汁は最後(3~4回目)に研いだ汁を捨てずに使います。
濃さの目安はスポーツドリンクくらいの白さです。
上の写真で、左側のペットボトルがスポーツドリンク、右側が米のとぎ汁です。
とぎ汁にくみ置きした水を加える人もいますが、あかねこはくみ置きした水は使いません。
面倒なのでとぎ汁だけをそのままバーっと加えます。
とぎ汁は、お米を研ぐときの水道水なのでもちろん塩素が入っています。
でもあかねこはとぎ汁をそのまま使っても問題なくゾウリムシは増殖しています。
3日後ゾウリムシを餌にするころには塩素は抜けているので、稚魚には問題ないと考えています。
ゾウリムシの増やし方
ペットボトルは500mlでもよいし、2リットルでも何でもよいです。
炭酸飲料のもののほうが側面がツルッとしていて中身の観察がしやすいです。
まずゾウリムシの種水をペットボトルの5分の1くらい入れます。
続いてと米のとぎ汁をペットボトルの8分目くらいまで注いで混ぜます。
いっぱいまで注がないのはゾウリムシのために空気にふれる面を作るためです。
1日1回くらい軽くペットボトルを振って空気を含ませます。
日光の当たらない常温の室内に置きます。
ペットボトルにフタはしません。
フタをしてなくてもペットボトルを軽くぐるぐるすれば空気は含ませられます。
それほど激しく振らなくても大丈夫です。
3日くらいでだんだん上の方にゾウリムシが増殖してきます。
上の方のゾウリムシをスポイトなどで吸い取って稚魚に与えます。
増殖したゾウリムシをまた種水にすれば新しくペットボトルをどんどん増やせます。
稚魚に与えます
ゾウリムシは肉眼で見えますので、稚魚が食べているのを確認できます。
稚魚が生まれた翌日から与えます。
メダカが孵化したときについているおなかのヨークサックは、2~3日で小さくなってゆきます。
稚魚はヨークサックがなくなりきる前でも積極的にゾウリムシを食べ始めています。
生後2週間くらいまではゾウリムシがメインのご飯です。
1日に3~4回ゾウリムシを与えます。
与える量は30センチ水槽なら1回につき5~10ミリリットルくらいでしょうか、まあ適当でよいです。
稚魚の数やゾウリムシの濃さによって調節したらよいと思います。
稚魚にとっては目の前にゾウリムシという活きた餌が泳いでいるので、すぐに食べることができます。
ゾウリムシは水を汚すこともないし、ある程度長い時間保持できるので、稚魚には最適な餌だと思います。
粉餌も少量だけ与えます。
粉餌はたくさん与えすぎてしまうと水を汚しますが、ゾウリムシは多少多めに入れても大丈夫です。
稚魚がゾウリムシをパクパク食べてる動画見てねん。
幼魚や成魚にも与えます
稚魚だけでなく、時々幼魚や成魚にも与えます。
幼魚や成魚たちもゾウリムシを与えると喜んでパクパク食べています。
そのため、動きが活発になり調子よく活性化しているようです。
ゾウリムシ維持のコツ
ペットボトルの室内の置き場所は、直射日光にさえ当てなければどこでも大丈夫です。
多少匂いがありますので、気にならない場所に置いて下さい。
ゾウリムシが増えてくるのに3日くらいかかります。
複数のペットボトルでローテーションして維持します。
ごくまれに、ある日突然全滅してゾウリムシが1匹もいなくなることがあります。
そのために複数のペットボトルがあるほうがよいのです。
種水さえあれば、またいくらでも培養できるからです。
また、ペットボトルの底の方にとぎ汁のカスがたまってくるので、1~2週間とかで新しいペットボトルに作り変えて更新します。
稚魚の初期飼料にはゾウリムシが一番優秀
稚魚は口が小さく、小さな餌でないと食べることができません。
そんな時にこそゾウリムシです。
ゾウリムシはとても小さいので稚魚の口に入ります。
稚魚の餓死を防ぐために優秀なゾウリムシ、是非活用してください。
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